【新選組 vs 吉岡一門】どっちが強いのか?歴史的戦いを考察してみた
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歴史・剣術ファンの間で、時折議論されるテーマに「吉岡一門と新選組が戦ったらどちらが勝つのか?」という話題がある。
両者は時代も目的も異なるが、いずれも日本史の中でも非常に重要な武力集団として知られている。
この問いに対して、歴史的な背景やそれぞれの戦闘力、集団戦術を考慮し、どちらが勝利を収めるかを考察していきたい。
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個の力が高い吉岡一門
どちらの集団が強いのかを考察するためには、判断材料が必要だ。
まずは始めは吉岡一門の戦力や歴史背景などから解説していく。
吉岡一門は、剣豪・宮本武蔵との戦いで有名な剣術流派である。代表的な人物として、主である吉岡清十郎、弟の伝七郎、植田良平、祇園藤次などがいたといわれている。
特に、吉岡道場を中心に名門として名を馳せ、その門下生らは吉岡流の剣術を学び、個人の剣術技量を高めることに主眼を置いていたのだ。
また、戦国時代から続く伝統的な剣術流派としての地位を確立しており、特に京都にて多大な影響力を持っていたと伝えられている。
宮本武蔵との戦いでは、吉岡一門が70〜100近くの門下生を連れて武蔵を襲撃したという伝説が残っている(諸説あり)。しかし、これは一対一の決闘文化が根強かった当時の流派としては非常に珍しいといえる。
吉岡一門の戦力
吉岡の門下生(戦力)がどれぐらいの規模だったかは、確たる文献は存在しないが、おおよそ70〜100人近くの集団だったといわれている。
しかし、彼らの戦術は一対一の決闘形式に特化しており、集団戦や市街戦といった現場での経験は限られていたと考えられる。
また、吉岡一門の戦いで特筆すべきは、先ほど触れた宮本武蔵との対決だ。
吉岡一門は武蔵を討つために70人以上を動員したとされているが、それでも武蔵の戦術には敵わなかった。
このことから、吉岡一門は集団での戦闘経験に乏しく、個々の技量を集団戦術にうまく活かせなかったのだと予想できる。
集団戦術を用いた新選組
新選組は幕末の動乱期に活躍した武装集団である。
彼らは、徳川幕府を守るために組織され、京都で尊王攘夷派を取り締まる役割を果たし、治安維持部隊としても活動していた。
メンバーの中心には近藤勇や土方歳三、沖田総司など、剣術に優れたリーダーを持ち、武士や農民出身者が入り混じった組織だったといわれている。
特に沖田総司は歴史的に見てもかなりの腕前を持った剣豪として知られており、このサイトでは以前に宮本武蔵とのドリームマッチを考察したりしている。
関連記事:【宮本武蔵 vs 沖田総司】どっちが強いか?AIが答える最強対決の行方
そして、新選組は吉岡一門とは異なり、集団戦術を得意としていた。彼らは隊を組み、厳格な規律のもとで戦うことを求められていたからだ。
特に市街戦や騎馬戦など、実践的な戦闘経験も豊富で、剣術だけでなく戦術的な素養も備えていた。
新選組の戦力
新選組の戦力の総数は、正直に言って吉岡一門よりも多い。
最初はわずか数十名からスタートした新選組だが、活動が拡大するにつれて隊士の数も増えていき、最終的には200名ほどの規模となった。
その後は各種の戦闘や治安維持に参加してきた。そのため、剣術に優れた者が多かっただけでなく、集団での統率力が極めて高かった。
彼らは市街戦や伏見の戦いなど、実戦で鍛えられた戦士たちであり、個々の戦闘技術に加えて、隊列を組んで戦う集団戦術にも熟知していたのだ。
また、武装も剣術だけに留まらず、銃や槍といった近代的な武器を使用していたことも印象深い。このように、彼らは江戸時代後期の集団としてより多様な武器を用い、戦略的に戦うことができたのだ。
吉岡一門 VS 新選組の展開を考察
ここからは本題となる、吉岡一門と新選組が戦った場合の展開を考えていきたいと思う。
まず考慮すべきはその戦術的な違いだ。吉岡一門は個々の技量が非常に高いが、新選組のような組織的な集団戦には対応しきれない可能性が高い。
一方、新選組は規律が厳しく、各自が役割を果たしつつ集団での動きを重視しているため、集団戦において大きなアドバンテージを持つ。
また、吉岡一門が刀剣に頼る一方で、新選組は銃や槍などの遠距離武器を使用するため、距離を取って戦うことができた。
この時代と文化の発展による新選組のアドバンテージはかなり大きいと観て間違いないだろう。
対して、吉岡一門は宮本武蔵との戦いでも大人数での待ち伏せを行ったが、武蔵に対して戦術的に負けてしまった点を考えると、新選組のような集団戦での戦術に対応するのは難しいだろう。
結論・新選組が圧倒的に勝つ
以上を踏まえると、新選組の勝利が予想される。
ただでさえ吉岡一門は70〜100人ほどで新選組よりも規模は小さいことを考えると、一人、また一人と徐々に戦力を削られてしまうだろう。
さらに、新選組は地形を活かした戦術や待ち伏せ、伏兵といった戦法を組織的に行うため、刀のみの戦いであったとしても有利に立ち回ると考えられる。
しかし、吉岡一門は個の力が非常に高いため、代表戦のように5対5で戦った場合は、また違う結果となるかもしれない。
この辺は大変興味深い内容なので、またの機会に考察をしていきたいと思う。
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