【明治維新】彰義隊の埋蔵金は上野に隠されている?東京上野を現地調査してきた

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日本には全国各地に埋蔵金伝説が残っている。

特に有名なものとしては、徳川埋蔵金や甲斐武田の埋蔵金などが有名だろう。

しかし、近代にも埋蔵金を残した組織が存在するのだ。

それが、徳川慶喜に仕え明治新政府と戦った「彰義隊」の財宝だ。

彼らの埋蔵金は、多くの文献が残っており、その信憑性も高い。

今回は、そんな彰義隊の埋蔵金が埋められている可能性のある場所を現地調査してきたので、彼らのバックボーンと共に紹介していく。

そもそも彰義隊とは?

彰義隊は、明治時代に徳川慶喜に仕えた軍事組織だ。

明治時代は徳川家を中心とする旧幕府軍と、薩摩藩や長州藩が集まった新政府軍が日本の覇権をかけて争いを繰り広げていた。

いわゆる戊辰戦争というものだ。

彰義隊はこの戊辰戦争に旧幕府軍の軍勢として参加し、上野戦争にて壊滅したといわれている。

この辺りの話は以前の記事でも詳しく解説しているので、こちらを参考にしてもらいたい。

関連記事:【明治維新】圧倒的アームストロング砲の前に散った彰義隊の最後が壮絶すぎた。新政府 VS 旧幕府軍を解説する

彰義隊の埋蔵金伝説とは

ここからが今回の本題だ。

この彰義隊は、上野戦争にて壊滅する前に、とんでもない額の軍資金を埋蔵したとの伝説が語り継がれているのだ。

もともと、彰義隊は徳川慶喜を警護する目的で結成されたため、徳川家の資産が彼らに渡った可能性もあるだろう。

一説では、彼らが拠点としていた上野「寛永寺」周辺地域にて、それらが埋蔵されているといわれている。

今回は、その中から現地調査可能なものを巡ってきたので、ここで紹介していく。

御隠殿

旧幕府軍の松平太郎が覚王院義観という人物に大金を託したという伝説がある。

覚王院義観は彰義隊の後援者という立場でもあり、その大金を寛永寺の別邸「御隠殿」と呼ばれる場所に隠したといわれている。

一説では、敷地内にある「枝垂れの井戸」と呼ばれる場所に約5万両を隠したと伝えられている。

しかし、御隠殿は上野戦争時に彰義隊とともに焼失し、現在の跡地には円通寺が建てられている。

残念ながら中に入っての確認はできず、現在も井戸があるのかも不明だ。

ちなみに、この埋蔵金を預けた松平太郎という人物のお墓は、近くの円通寺にて彰義隊の墓と共に埋葬されているようだ。

御行の松

寛永寺近くの「御行の松不動尊」と呼ばれるお寺の松の下に、埋蔵金が眠っているそうだ。

これは、鵜澤孝太郎という人物の持っていた文書にて書かれていたもので、そこには根岸御行松の下に約5万両が眠っていると記されていたのだとか。

これは、現在の価値にすると数十億円以上の価値があることになる。

ちなみに、現在の松は4代目らしく、初代は13.6メートルの高さを誇り、傘を広げたような景観だったといわれている。

また、この松の下で「寛永寺門主輪王寺宮」と呼ばれる人物が修行をしていたこともあるそうだ。

松の植え替えも行われていることから、埋蔵金があったとしても既に掘り起こされている可能性の方が高そうだ。

村田平十郎宅庭園

もう一つの有力地は、幕府を顧客に持っていた植木屋の「村田平十郎」の自宅だ。

かつて、庭の整備中に小判100枚が発見されたそうだ。

村田平十郎自体は徳川幕府の終わりと共に没落したそうで、小判が見つかったのは、自宅が彼の手から離れた後のことだ。

その額の小ささから、幕府の資金の一部を避難させたのではないか、と考えられている。

ちなみに、この旧村田平十郎宅は荒川区の河島の地域にあったそうだが、現在はその跡地の場所を特定することはできなかった。

金座・銀座

埋蔵金が埋められている可能性がある最後の場所は、日本橋蛎殻町の金座銀座だ。

金座・銀座では、かつて江戸幕府が金貨や銀貨の製造などを行っていたそうで、そのバックボーンからも信憑性はかなり高いだろう。

ここでは、17万5000両、現代の金の価値にすると約230億円近くの埋蔵金が埋められていると語り継がれている。

しかし、肝心の埋蔵金は未だに発見されておらず、具体的な所在地も不明だ。

ちなみに、金座のあった場所は現在の日本橋石町に当り、今は日本銀行の本店が建てられている。

なぜ彰義隊がここに埋蔵金を隠したのかは不明だが、既に新政府軍が発見し、後の日露戦争などの軍資金に使われてた可能性も否めないだろう。

彰義隊の埋蔵金・まとめ

彰義隊ゆかりの地と埋蔵金が隠されている可能性のある場所を回ってきたが、その全貌は未だに謎に包まれたままだ。

もし、これらに通ずる情報を得たら、この記事を随時更新していきたいと思う。

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